おうおう。悠斗くんは菜月チャンのことになると分かりやすいねえ。可愛い可愛い。
とか思ってニヤニヤしていると、菜月チャンが不安げに悠斗を見ているのに気付いた。俺は彼女の耳元に唇を寄せ、
「大丈夫だよ。」と言ってあげる。
するとすかさず悠斗にスネを蹴られた。おいコラ、ここアザになってるんだぞ。主にお前のせいで。
「ざけんな。他の罰にしろ」
「何でさ?」
「変態と可愛い女を二人きりに出来ない。」
「俺コーラね。菜月チャンは何がイイ?」
「……カフェオレ、みたいなもので。」
「おいコラ無視すんじゃねえ!!」


