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「かっわっいっいっ!!」




休日にも関わらず、いつもは不機嫌面で寝る俺は、ルンルンで起きていた。


それを、目の前で悠斗がドン引きして見ている。



そして──




「おはようございます。お世話に、なります。」

「……兄貴、死ねよ…」

「可愛い弟とその彼女置いて、死ねるかよっ!」




目の前でカーペットに正座し微笑む、端正な顔立ちの柊菜月ちゃん。



淡い水色の服に、少し長い青のチェックスカートは、まさに最近の梅雨の気候にぴったりだ。




「で、遊ぶと称しての、菜月と兄貴の対面式ですが──」



悠斗はそこで、スクッと立ち上がる。


…ん?



「ニタニタすんなボケ。」

「がふっ」



肩にかかと落としされた!!テーブルを跨いで攻撃とは、こやつ、やりおる…!!