「弟よ。思春期真っ盛りの弟よ。」 そう演技がかった口調で言ってみると、悠斗は予想通りの仏頂面で「うっせーよ」と言ってきた。あくまでも俺兄貴。 悠斗の袖を引っ張ると「触んな」うは。 思春期だ!ついに中学三年を迎えた弟は、ついに父親を毛嫌いする息子の如く、俺を拒む! 「そんな事はどうでもいいんだよ。おい悠斗、最近オンナ臭ぇよ」 「はあ?」