『どうぞ、ご自由に』
こんな返事しかないんだけどね。
電話で確認を取ると一言で片付けられた。
もうちょっとこう…
俺にさ、興味持ってくれても良くないですか?
嫉妬、とか…
いや、今までならノ―センキューだったけど、彼女の嫉妬する姿見てみたいじゃないか。
「今日の放課後、6時集合だとよ」
俺の彼女との電話のやり取りも聞かずに勝手に約束を取り付けられた。
ま、良いんだけどさ。
別に悲しくないしへこたれてなんかないから。
慣れた。
「あれ?
構ってくれないからってしょげてる?」
俺は友人の勝手な解釈に、ひっそりとケータイを閉じてため息を吐いた。


