そんな俺の心を読み取ったのか不審に思ったのか日向がこちらをジッと見つめてきた。…いや、今そんな事されると非常に困るんだけど。
これってもう襲っても仕方ないよね?合意の上で彼女はこんなに熱い眼差しを俺に向けて来てくれるんだよね?
そうして彼女は色気ある唇で俺に向かって言ってきた。
「…先輩、私の話聞いてましたか?」
「うん、ごめん。全然聞いてなかった」
「やる気が無いなら帰って下さい」
「……そうだね。俺帰るよ」
なんかこのままいったら、彼女にどうにかしてしまいそうだ。禁欲生活も長いしね。…理性とか彼女の無防備さとか色々…ね。心臓に悪い。
「珍しいですね。いつもは…私と思った反対の行動をする先輩が」
「え?俺ともっと一緒に居たいって言ってくれてるの?」
「前から思ってましたけど、日本語通じてます?」
「日本語だけでなく、心も通じ合ってるよ俺達は」
「全然上手くねーよ」
まさかのタメ語でダメ出しをされてしまった。そんなに俺、ダメな事言ったかな…?えー…


