Aさんについて推測した結果、Aさんは4、5、6、7組の生徒とである確率が非常に高いと考えられる。
何故かと言えばそれはさっきの体育の授業だ。
普通友達が一緒にソフトを選んでいれば、日向は2人グル―プになる時余らなかったわけで。
俺達の学校は体育の受ける科目を選べる制度になっている。女子はバドミントン、ソフト、ダンスの中から好きなものを1つ。男子は野球、卓球、テニスの中から1つ…と言った具合だ。人気が高くて定員オーバーしたら抽選になるが、基本は大体希望が通る形になっている。
そして体育は1、2、3組合同で行われる。もしもAさんがそのクラスに居ればきっと同じソフトを選択したに違いない。大体女の子って友達同士で選んだりするからね。
だから彼女の友達Aさんは、4組~7組の人物の誰かだと俺は推理した。
「―――と言うわけで、4組から7組の女子を調べたいと思うんだよ」
「さっきの授業で何を考えてそんな発想になるのかは知らんが、とりあえずご苦労さん」
コイツ、俺に対して完璧にさじ投げたよね。しかもご苦労さんって明らかに上から発言じゃないか。せっかく俺が愛のパワーで奮闘しながらも苦悩していると言うのにね。


