すると


ふわっと何か
暖かいものに包まれた気がした


あたしがずっとずっと
求めていた温もり‥



「た‥くや‥?」

「もう部活も全部終わってんのに、何してたんだよ」

「ん、別になんもしてない」

「最近様子おかしかったけどな、お前」



なっ‥なんでわかっちゃうの?


その時


後ろから抱き締められていた
腕の力が強くなった。


あたしの身体中の痣が
それに反応する。