遥の目線の先をたどると、そこには車いすに乗った小柄なふんわりとした雰囲気の女の子が、涙をためて遥をみつめていた。 「……遥くん…!」 鈴が鳴るような小さなか細い、それでいて息がつまるような声で彼女は遥の名前を呼んだ。