「……んー」 目を開けると微かに開いた窓から差し込んだ日の光が突き刺さった。 「まぶし……」 重い瞼を擦ろうとした瞬間、ハッとする。 あたしの右手には昨夜のまま遥の左手が繋がれた。 どうやら、昨日の状態まま眠ってしまったらしい。 遥はというと、気持ちよさそうにまだ夢の中。 ほんとに寝顔は可愛いんだけどな。 あたしはクスッと笑い、繋がれた手をゆっくりほどいた。