言い終わると、小さな寝息が聞こえてきた。

どうやら今度は本当に寝てしまったらしい。


あたしは微かに聞こえる遥の息遣いに耳をすます。



『拾ってくれるヒトに飼われてた。その代わり求められたら何だってしたよ。捨てられるまで』







「あたしもその中のひとり?」




呟いた言葉に今度は返事がなかった。