それから、本当に春日は何もなかったようで普通に周りと、そして俺にも接していた。


そのたびに俺は、どうしようもないくらい、心がぎゅっと締め付けられる。



どうしたらいいものか……。



「お前、ため息つきすぎ」

「へ?」


今は食事中。


ぼーっとしていた俺は、隣にいるミッチーにそう言われた。


「さっきからため息ついて、欝陶しい。せっかくの食事が、楽しくないしっ」


美味い食事なのに、俺のせいで気分が下がり、ムスッとしている。


そんなミッチーはまるで、小さな子供のようでカワイイが。


…とりあえず。


「……スマン」

「春日のこと?」


ぶっーーー!!!



いきなりに彼女の名前を出され、俺は飲もうとしていた麦茶を吐き出してしまった。


うわっ、きたな……。



スパーーーンッ!!!


「アイタッ!!」

「汚いっ。お前は一々、俺の楽しい楽しい食事を壊す気かぁ!!」


俺はまた、ミッチーのいつしかの巨大ハリセンで叩かれた。


そしてミッチーは涙目になりながら、めっちゃくちゃ怖い顔で俺の体を揺らす。



うわぁああっ。


そんなに揺らすなっ!



悪かったから!

俺が悪かったからぁ!!


なんとも、心の中でミッチーに届きそうのない謝罪。



……うぇっ、気持ち悪い……。

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