キーンコーンカーンコーン… 昼を知らせる、チャイムが鳴った。 みんながグループをつくっている中、 私はその輪には入らず、真っ先にあの場所へと向かった。 「こんにちわ。」 青く、白く、清い、大きな空。 空の前なら、私は笑顔でいられる。 空の前なら、大きく息を吸える。 教室なんて、濁った空気が舞っていて、とても気持ち悪い。