「きりーつきょうつけさよーなら!」
そんなこんなで放課後になった。
私は帰宅部だが、高倉はバスケ部なので一緒には帰れない。
「千鶴ー一緒に帰ろー?」
「うん、いいよぉ?」
里香の一言で私は帰る準備をし始めた。
その間に、ふと高倉を見た。
今日も笑顔で帰る準備をしている。
高倉はバスケが好きなのがすごくわかる。
そんな笑顔を見ているととても心がドキドキする。
ふと、高倉と目が合った。
でもすぐ反らされる。
ズキッ…
胸が痛むのがわかる。
そんなあからさまに反らさなくても…。
私も視線を里香に戻した。
「行こっか。里香。」
泣きそうな私だったが何とか堪え、教室を出た。
「千鶴!今日はイチゴパフェ食べて帰ろ!」
「うん、いいよー。」
そう返事を返すと笑顔になる里香。

