BRAVE~勇気~

「い、行きたくねぇ…。」

別れ話なんてされたら俺死にますよ?

「いいから行くこと!いいね!!」
「…お、おう。ところで、何で秋月はお前から俺に言うように言ったんだ?メアド知ってるだろうに。」
「はぁ?あんた馬鹿?知らないわよあの子。あんたのメアドなんて。」
「はぁ?」
「…あぁ…多分あれだ。一回千鶴水に携帯落としたから…。」
「なんだとぉ!?」

あの俺の行いは無になっていたとは!!
通りでメールが来ない訳よ…。

「とにかく!早く学校に行け!!」
「おおおおう!!」



夕暮れでグラウンドが赤く染まっていた。

「…ってか。俺どこ行けばいいんだよ。」

里香からの電話では学校に行けしか言われなかったしなぁ…。

走ってきたせいで汗が顔を伝うので、手の甲で拭う。

「とりあえず教室かなぁ…?」