BRAVE~勇気~



「さ、今日の夜ご飯の材料は~。」
「ヒカルちゃんがいつも買い物してるの?」
「うん~!お母さんもお父さんも仕事で忙しいから~。」

笑顔で言うヒカルちゃん。
連れてこられたのはちょっと俺んちからは遠いが、多分ヒカルちゃんちには近いのであろうスーパー。

俺はヒカルちゃんとのギャップに驚いていた。

だって、そんな家庭的なイメージないんだもん…。

なんて失礼なことを考えた頭を振る。

「総八?大丈夫?」

ネギを持ってこちらを不思議そうな顔をしたヒカルちゃん。

「だ、大丈夫!」
「今日は~卵が安売りしてるから人欲しくって~。」

家庭的な主婦ですねはい。

「俺もよく母さんに駆り出されるよ…。」
「総八が~?似合わな~い~!」

あっやっぱり?

ヒカルちゃんの意外な一面を見たからか俺も秋月のことを忘れ、笑っていた。