そして放課後。
創の話しではOKを貰ったと言っていたので、二人きりじゃなくても一緒に帰れることに顔がにやける。
ふと、秋月と目が合った。
ドキッ
胸が高鳴るのを感じ、目を反らした。
にやけてるの見られた!?顔引き締めてかないと…。
俺はにやける口元を手で下げる。
「何やってんだよ総八は。」
「うわぁい!は、創!いや何でもない~。」
「あそ。あっ俺さ、本原に呼ばれちまったから先帰っててくんない?」
「は?大丈夫な訳?」
俺は今回の原因を思い出す。
秋月が苛められるかもしれないからバレない為にみんなで帰る。そう決めたはずだ。
「小泉居るし大丈夫だろ。んじゃ頑張ってね~。」
バイバーイと手を振りながら離れていく。
頑張ってね~じゃねぇ!!あいつのせいで秋月苛められたらどうすんだよ!
何て思ったけど離れていく創にただため息を漏らした。

