BRAVE～勇気～

「はぁ…よくそんなんで…あ、だから彼女出来なかったのか。」
「おーい、創くーん。一人で話し納めないでくださーい。」
「お前女って怖い生き物だって知ってっか？」

怖い生き物？

俺は首を傾げる。
女はみーんな優しいぞ？

「…はっきり言っておくがあまりみんなに秋月と付き合ったこと言わない方がいい。秋月が苛められたくないんだったらな。」
「はぁ？なん「いいから。」はい…。」

創の言葉の意味全然理解出来ないけど、秋月が俺のせいで苛められるのならば創のいうこときちんと聞いておこう。

そう心に誓った。
これは秋月の為だと信じながら。




あれから一週間が経った。
俺はあれから秋月とは朝の挨拶、時々話しかけるぐらいのスキンシップしかやっていない。
つまり付き合う前と変わらない生活を送っていた。
本当は一緒に帰ったりしたいんだけど…。
俺は部活があるし、何より創の言葉があった為、なぁんにも誘えなかった。
メールも、メアドを聞くことが出来ない為、していない。
あっちは知ってるからメール待ってるんだけどね。来ない。
なんとへたれな俺でも随分前にメアドは教えてるんですよ！
しかし…その後メールは一回も無し。
だから秋月のメアドは知らない。