「へ?」
「だぁから!A組の鈴村、秋月に告白したんだってさ。」
「いつ!?」
俺は、親友寺内創(はじめ)の胸倉を掴む。
「お、落ち着け、総八。く、苦し…。」
「あぁすまん…。」
A組の鈴村と言やぁ、俺と人気を二分するやつじゃねぇかぁ!
俺は自分でいうのもあれだけどモテる。告白なんて星の数くらいされた。
まぁ女の子大好きだから嬉しいけど秋月だけにモテたいよ俺は。
…まぁそんな話はいいよ。
「で、いつだよ!」
「昨日の帰りらしいぜ。まぁ答えはNOだったらしいがな。」
「へ?NO?」
なんだよ、驚かすなよ。てっきり、OKしたのかと…。
俺のテンションが治まるのがわかる。
「んで、お前にはこっからが本題。秋月なんて言って断ったと思う?」
「なんだよ?」
創がニヤッと笑う。
「なんとこの前の体育祭の時のリレーのアンカーだったやつの中に好きな人がいるらしい。」

