BRAVE~勇気~

ぜぇぜぇと肩で息を吸う私と少しびっくりした顔の高倉。
そりゃそうだよね。高倉の前でこんな言葉使ったことないし。

でもそんなことを気にしていられない。

私は言葉を続けた。

「私は龍夜とは付き合ってないし。あれ弟だし!」
「あっ弟……弟!?」

高倉の声が裏返った。
…そんなに驚くことかしら?

「だって全然似てない!」
「うちの兄弟達はみんな似てません。」

何故か。

ガタガタンッ!

「え!?高倉!?大丈夫!?」

いきなり机に当たり、床に座る高倉。
座るというか腰が抜けた?

「な、なんだ…そ、そうか…。」