残りの昼休みは、雄大君の事でいっぱいだった・・・。


「せいなー。おまたせってどした??」



「どうしたって何が??」



「何がって、かーお!」



顔??



顔がどうしたのかなと思いながら、花華の顔を見つめた。



「にやついてるよ!何かいい事あった?」



「実はね、雄大君がハンカチ貸してくれ・・あっ!!」



「どうしたの??」




「返すの忘れてた・・・。」



「チャンスじゃ~ん!」



「チャンス?」



「だって、返すのを口実に雄大君に会えるじゃん!!」



「そうだけどさ~。」



私は、雄大君のハンカチを見つめた。