――――――…


キーンコーン


校内に鳴り響く予鈴は一体何時間目のものなんだろうか。



そんな中私はのろのろと下駄箱で上靴に履き替えた。




そして職員室へと向かい遅刻理由の紙を書いてから教室へと向かった。

そんな私の足取りは……重い。



一階から二階までの階段の踊り場に“それ”はいた。




「おっ、杏里じゃん」

「何?サボリ?」




優輝たちがさも当たり前のように階段に腰掛けていた。




「ちょっ、優輝たちこそ何してんの?」

「え?俺らはサボリだけど?」



それが何か?とも言いそうな顔で優輝がそう答えた。