「……」
「……」
「………知らない」
「おいっ、何でだよっ!!」
私の回答に優輝は私の頭を軽く叩いた。
「俺の名前はなぁ~……」
「知ってる。柊優輝」
「おぉ、なんだ。知ってんじゃねぇかよ」
優輝が答えるより先に私が答えたから優輝はちょっとだけ驚いたような顔をした。
そして、くしゃっと私の頭を撫でると、
「じゃあ、飯行くか」
ゆっくりと腰を上げてそう言った。
「ねぇ、今日!!今日は焼肉が良い!!」
「じゃあ、ファミレス行くか~」
「おいっ!!」
悠莉の焼肉行きたいと言う言葉を完全に無視した優輝はファミレスと言いながらもちゃんと焼肉屋に向かっていた。

