「えー…ゴホンッ…新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。本日はお日柄もよく―――――…」 絶対に祝ってないだろう、と思うぐらいの棒読みな校長の話を退屈に聞いている。 今日は属に言う“入学式”だ。 普通、保護者と来るものであろう“入学式”。 普通、保護者が右側に座るっであろう私の席の右側は、空席だ。 私の両親が来るわけもない。 中学の卒業式でさえ、来ない人たちだ。 まぁ、尤も? 来て欲しいと願うことはないのだけれど。