「…知らないものは知らないし」 早くその場から立ち去って教室で待っている悠莉と一緒にお弁当を食べたいという気持ちが抑えられなくて私は近くにいた女に少しぶつかりながらもその女たちの輪から出た。 「いった」 少しぶつかっただけなのに、その女は大げさに痛がる素振りをして私をキッと睨みつけた。 「ちょっと仲良いからって調子乗ってんじゃねぇよっ!!」 その女は叫びながら私を両手で突き飛ばした。 ごんっという鈍い音を立てて、私は1-Dの教室に体をぶつけ、そのまま床に倒れた。