捨て猫


でも私の頭の中から颯斗先輩のあの言葉が離れなかった

~大切な人作らないから~

「ねぇ優?」

「ん?」

「聞きたいことあるんだけど・・・」

「なに?」

「颯斗先輩・・・」


優は何か察したらしく暗い顔をした。


「アイツには振り返りたくない過去があるんだよ」


過去、、、

颯斗先輩は辛い過去があったんだ。。。


「アイツ昔、婚約者がいたんだ」

颯斗先輩に婚約者?

誰もそんなこと言ってなかったよねぇ


「颯斗の家、でっかい会社経営しててさぁ。親はアイツが付き合ってること反対してたんだ。でもアイツらは愛し合った。5年くらい付き合ってて、ある日彼女が妊娠しちまったんだ。やっと親からもOKが出て、永遠の愛を誓ったんだ」

「じゃぁなんで?」

「彼女が交通事故で亡くなっちまったんだよ。登校中にトラックに引かれて。。。」

「えっ?」

「アイツはショックで彼女を何回も追いかけようとした。でも俺がそれをさせなかった。アイツの中から彼女が消えることはない」




それで大切な人は作らないって言ってたんだ。。。


「優空泣いてる」

自分でも気がつかないうちに私は泣いてた・・・