ただ、その一言が言えなくて。

そんな日々がしばらく続いて。


正直男の子が苦手な私が唯一仲良くするようになったのが、水無月くんと、洸くんだった。



高校生活二週間目ぐらいのある日。

「ねぇ美奈~部活、どうする??」

急に悠美に聞かれ、全然考えもしていなかったため、驚いた。


「えっ…ああ、高校も部活ってあるんだっけ…」


正確には、忘れていた、が正しいだろう。

「あるよ!しかもここの高校はみんな入らなきゃなんだって!」

ありえーん!!

私の料理に明け暮れる(予定の)毎日を返せー!!!

…なんて言えるはずもなく。


「どうする?悠美は。」

悠美は迷いの無い目で私を見据えながら言った。


「陸上!」

え…マジすか悠美さん←

悠美がはっきり何かを言うときの目は、『美奈もそうしてくれるよね?』という意味の目なのだ。


「はい、じゃあ私も陸上ね…」

ああ、流されやすい私…↓

というわけで、帰宅から陸上部に予定は変更。

私の料理に明け暮れる日々は潰れることとなった。