ただ、その一言が言えなくて。

次の日の朝。

来ました、いつもの日課。

「美奈ー!!行くよー!!!!」

「はーい…行ってきまぁす…」

まだ目覚めきれてない瞼を擦りながら、誰もいない家に挨拶する。


自転車に乗り、バスに乗って、学校に向かう。


校門に着いたところであの彼に会う。



「美奈ちゃんおはよー」

なんで朝から会っちゃうかな~


「おはようゴザイマス。…」

また、頑張って皮肉にみえる笑顔をつくって。

ただ、昨日と違うのは彼の隣にはもう一人。

まじまじと見つめてしまった。


彼、水無月怜の隣に居るのはこれまたモテそうな茶髪男子。



「山村洸ですよ~よろしくねっ」

向こうがそれに気づいて朝から高いテンションで挨拶してくれた。