軽くパニックになっている時だった。
「ちょ、お前大丈夫!?いや、べ、別にお前を心配してるわけじゃ無いとは言い切れないけど。」
いきなりの美少年出現に固まる。
そんな私に構わず彼は続ける。
「うわ!血がめっちゃ出てんじゃねーか!ちょ、はいティッシュ!」
いや、びっくりしすぎてティッシュとか笑顔で渡されても困ります。
「そ、そんな痛いのかよ?あ、いや、心配するわけじゃなくて大丈夫とか思ってるだけだぞ?……ったく仕方ねえからやってやる!」
同じ意味だと思うがどうなんだろう。
美少年はてきぱき手当てをしてくれている。
「よし!出来たぞ!もう大丈夫だ!立てるか?」
「あ、すみません!わざわざ手当てまでしてもらって……。」
と足元を見るとキャラクターの絆創膏。
それいけ!アンパン●ン。
私が絆創膏を見てる事に気付いたのか彼は続ける。
「ああそれな!俺大好きなんだよ!かっこいいだろ!憧れるよな!」
