それは私が入学したての時だったはず。


「ぎゃ~!遅刻!遅刻!おばあちゃん!起こしてくれるって言ったじゃん!」


「あれ?そうだっけ?まあ焦らないで支度していきなさいよ。」


ド天然なおばあちゃんのせいで入学早々学校まで走る事になってしまった。


おばあちゃんよ後で覚えとけ!


おばあちゃんが大好物のみかん食べてやる!


ってうわああああああ!!


ビッターン。


「うあ、痛い~。」


走る→転ぶ→痛い。


「ち、血が出とる!血が!怖い~!!」


そう、私はあの時を境に血が怖くなってしまった。