「咲本当にあの男が好きなわけ?」


「あのね、私だって信じられないから、信じたくないから言わないで。」


私達の目線の先には1人の少年。


田畑翔馬くんである。


「もし付き合えてもあたしには嫌な結末しか見えないんだけど。」


そんな事を言っちゃう腹黒少女佐々木馨(かおる)。


ありがちな美人、はい、美人。羨ましい。私と比べると月とすっぽん。


ちなみに私の名前は安藤咲。容姿並。勉強並。運動並。THE平凡。


そんな私にも恋の季節が舞い降りた。