――19時、男に言われたとおり俺は駅にて彼を待っている。 思い通りにするのは気に食わないが、鍵がなきゃ家には入れない。 今度から物は鞄に入れよう。 そう決意していると、 「お待たせしました。」 朝と全く同じ笑顔で男が現れた。 「ちゃんと来たんだ。鍵返せよ。」 「僕言いませんでしたか?食事しようって。終わったら返しますよ。」 俺に文句を言う暇を与えず、彼は歩き出した。 マイペースで偉そうで、 本当にムカつく奴。