―――――――バンッ
勢いよくドアをしめた村瀬はそのまま教室を出て行った
村瀬このままだと来年同じクラスにはいないかも
この後先生はいつもどおり振る舞っていたけどあたしたちはすこしとまどっていた
課外が終わって部活の時間、野球部を見ても村瀬の姿はなかった
どっちにしろ補習だしあいつがいないのは当たり前なんだけど
村瀬なんか知らないって思っていたはずなのにあたしの頭の中は村瀬ばっかり
きっと同情だよね?
あたしは自分にそう言い聞かせていた
村瀬を好きな自分を認めたくなくて
なんか村瀬に負けたような気がして