ほんとに後一歩だった
0-0で迎えた終盤の8回
ノーアウトのランナーを許してしまいあっさり得点を許してしまった
村瀬は味方の得点を信じていたはず
村瀬はここ最近の連投で体力的にも肩も限界だった
今あたしから見える村瀬はいつもの自信満々で俺様の村瀬とは別人で
もしかしたら自分を攻めたりしていないかな?
もしあたしが村瀬と同じ立場だったら逃げ出したくて仕方ないくらいだとおもう
なんかあたしは村瀬を支えてあげたい
そう思うようになっていた
村瀬は一人じゃないんだよ
だから村瀬がそんなん自分をせめることはないんだから
グラウンドで行われている閉会式
一人一人に銀メダルがかけられてみんなはみんな笑顔だった
でも村瀬が笑うことは一度もなかった

