青空の下




あたしは似たようなスポーツをしているってこともあるしルールはバッチリ


隣の沙羅はわからないみたいだからあたしがたまに解説してる


これも毎年恒例になっている


あたしたちは一球一球にどきどきしながら野球応援を楽しんでいた



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静まり返るうちの学校と対称的な相手の学校


反対側のスタンドはお祭り騒ぎだった


1-0


あたしたちの高校は甲子園まで後一歩のところで負けてしまった


周りからはすすり泣く声も聞こえる


グラウンドでは必死になみだをこらえている野球部



グラウンドに流れる相手の校歌をただ呆然と聞いていた