朱莉のおかげでなんとかその場はしのげた
あたしもグラウンド行きたいな……
あたしも村瀬とキャッチボールしたい…
あたしっていい彼女じゃない??
自分で言うのもあれだけど
あたしだってこんなに村瀬にはまるつもりなかったのに…
「ついに甲子園かぁ……」
課外が終わったあとにグラウンドの野球部を見ながら朱莉がつぶやいた
「ほんとだよね
あいつらが甲子園なんてなんか笑えてくるよ(笑)」
沙羅もしみじみとグラウンドを見ていた
あたしも実感若ない
何日か後には甲子園のアルプススタンドで応援だもんね……
「てか、莉衣ちゃんと御守り持ってきたの??」
もちろん!!あたしをなめないでよね(笑)
「持ってきたよ!!
前よりはうまくいったから(笑)」
あたし的には上出来だけどまだまだなんだよね
「なんかもう彼女って感じだよね(笑)
いいなぁ……
甲子園の御守りとか最高じゃん」
朱莉だって彼氏いるじゃん!!
確か水間君だっけ??バスケ部の……
「朱莉もやればよかったじゃん」
「やりたかったんだけど……
マネージャーが作ってたみたいだったから比べられるのが嫌だったの
それになんかめんどかったし
ソフト部の御守りで精一杯だったわ(笑)」

