「………相原さんよりあたしの方が先輩のこと好きなんです」
あたしのこと知らないくせにふざけたこといってんじゃねーよ!!
あたしだって恥ずかしくて言えないだけで村瀬のこと好きなんだから
「あいつしつこくない??
村瀬が暴走するかもよ(笑)」
これでキレないほうが難しいと思うけど、女の子の後輩相手にそこまでされても困るな(笑)
「あたしが暴走したいくらいだよ(笑)」
あたしがあの女に文句言ってやりたい
「てかさ、俺帰っていい??
正直疲れるんだけど」
そういって帰ろうとした村瀬
よくわからないけど校門を出ないで部室棟の方に歩いていった
さすがに瑠加ちゃんも追いかけてはいかなかったけど何かいいたそうだった
瑠加ちゃんが走って帰って行ったのを見てあたしと沙羅は村瀬を追いかけた
「村瀬って意外とかっこいいこと言うんだね?(笑)」
村瀬の背中に沙羅が叫んだ
部室棟にはまだ野球部がいっぱいいるからあまり言わないでほしいんだけど
「な、なんのことだよ??」
なんか心当たりあるらしい(笑)
「別に(笑)
そんなに莉衣のこと大好きだったんだ(笑)」
村瀬の顔が急にこわばった
「おまえら見てたのかよ??」
急に声が低くなって睨みながら言ってきたけどぜんぜん怖くない
さっきの見てたから(笑)

