やっぱりボール持ってたから素直になれたのかな??
この好きって気持ちがボールに乗って村瀬に届いたらいいのに……
「マジで!?
えぇ!?うそ!?
おまえ俺のこと好きなわけ??
めちゃくちゃうれしいわ!!」
目の前にいる村瀬はテンションが高いらしい
いつもの村瀬なら当たり前だとか言いそうなのに
ボールもグローブも地面に置いて村瀬が近づいてきた
なんかびっくりする
どんとん近づいてきてぶつかるとか思ったところで止まった
「なぁ??
付き合っちゃう??」
いいの??
あたしなんかで
「付き合っちゃおうか(笑)」
ずっとこの言葉を待ってたの
ただ村瀬の『好き』って言葉が
「よっしゃーっ!!」
なんかめちゃくちゃ喜んでいる村瀬
あたしまで照れて来るじゃん
あれ??でも…………
「あんた監督はいいの??
まだ夏は終わってないんでしょ??」
まだ甲子園があるのに

