青空の下




グラウンドに着くと村瀬がいた


やっぱ走っても負けたか


だって村瀬はチャリで来たみたいだし


「おせーよ!!」

「これでも走ってきたんだから!!」


あたしが走って学校に行くなんて珍しいんだから


「じゃあおまえ走るの遅くなった(笑)」


「あたしはあんたと違って現役じゃないの!!」


あたしもう引退してるんだから


「まぁ、キャッチボールしようぜ!!」


いやいや、さっきまで投げてたじゃん!!


「やめといたら??

今日何球投げたの??」

「わかんねーな

基本球数とか気にしないから」


ちゃんと把握しとけよ!!

いくらアイシングしたとしてもやめとこうよ


「まぁ軽くなら良いだろ??」


あたしが答えるまもなく村瀬はボールを投げてきた


野球ボールはソフトボールとは違ってちっちゃくては投げにくい


何球かしてるうちにだんだん慣れてきた