青空の下



『マジであれはなくない??』

『何様のつもりなんだよ??』


ほらほら言われてるじゃん


「うっせーな!!

へたくそはへたくそだろーが」


奈南が聞こえるように言っていた


あんまり挑発するなって(笑)

「奈南!!やめときなさい

あんなルールも知らないただの面食いどもなんか相手にしない方がいいよ(笑)」


瑞季まで(笑)

確かにルールも知らないただの面食いどもだろけど


「確かにね(笑)だって内野フライとか内野ゴロで喜んでるような奴らじゃん(笑)」


ルール少しは覚えろって思う(笑)


グラウンドでは3アウトになって守備についていた選手たちがベンチに戻ってきた


そのとき村瀬が鋭い目であたしたちの方を見ていた


「今の聞こえてたんじゃないの??」

あたしはだんだん怖くなって朱莉に聞いてみた


「当たり前じゃん(笑)
聞こえるように言ったんだから(笑)」

そうだろうけど……


でも明日も試合だから今日は野球部帰ってこないらしいしいいか(笑)


「まぁあたしたちには関係ないし(笑)

被害に遭うのは莉衣だけだから(笑)」

そうかも

「絶対やだ!!

みんなも被害にあってよ(笑)」


「イヤだよ(笑)

村瀬めんどいし(笑)」