青空の下




「だから忘れろ(笑)」

無理だから!!

簡単に言うなって


「絶対忘れられない!!」


今だから笑って言えるけどあのときは本気で悔しかった


「明日打てっかな??」

明日??あ、そっか……

夏大だ……


「いっつもとばすやつが今更なに言ってんの??」


「だよな

それに、これがあるから大丈夫だよな」


そういってなにかをあたしに見せつけてきた


村瀬の手には御守りがあった


「おまえが作ったんだろ??

おまえが作ったってだけでなんか縁起よくね??

めちゃくちゃ打てそうだわ」


何で知ってんの??

ずっと内緒にしてるつもりだったのに


「なんで知ってるの??」


「境が教えてくれた」

友梨亜!?なんで言うのさ!?


「やっぱり俺のこと好きだろ!?」

もう隠すのは無理かもしれない


でも認めるのは悔しい


「自意識過剰でしょ

あたしの分も勝ってもらわなきゃ困るの!!」


「隠しても無駄だぜ??

わかったよ

おまえの分まで勝つから

だから応援しろよ??

間違ってもほかのやつは応援するなよ!!」