青空の下




急いで整列をした

並んでいるとあちこちからすすり泣く声が聞こえてきた


「「「ありがとうございましたっ!!」」」




あたしたちの短い夏が終わった


ベンチに戻って急いで片づけをして閉会式


あたしはこれが夢なのか現実なのかわからなかった


明日からあたしはグラウンドに立っててられないんだ


閉会式が終わってからは最後のミーティングだった


一人一人が順番に話をしていく

三年生はほとんどみんな泣いていたし、一年生二年生も泣いていた


あたしも泣きたいくらいだったけど自然と涙は出てこなかった

あのいつもうるさい奈南が号泣だった


「じゃあ今日は相原が最後な

今日は相原がとりだ」


こうゆうのって大概あたしからだから今日もそうかと思ってたけど良かった

まだ言葉にできないし


一番最初に話すことになったのは光だった


「みんなの努力無駄にしてごめんなさい」


まず最初に光が頭を下げたのにみんなが驚いた


「光が悪いんじゃない」


「光は頑張ったよ

一番今日はいい球きてた」

「あたしたちがもっと点取って楽に出来たらよかったのに」


次々にみんなが光を励ました


光が一番頑張ったんだよ


この連戦をほとんど一人で投げ抜いて


すごすぎるくらいだよ