「莉衣ー!!あんたどんだけ打つの!?」
部活の時隣から聞こえてくる声
くそっ!!なんで俺はこんなに不調なのにあいつはいつも通りなんだよ!!
相原の打球は外野を守っていた一年の頭を越えて野球部の方まで転がってきた
俺はソフト部側のほうでアップをしていてちょうど俺のところにころがってきた
なんかむしゃくしゃしてボールを相原の方に全力で投げた
投げにくい………
ってか俺ってほんと子供みたい
俺が投げたボールはノーバウンドで相原の方にとんでいった
最悪なことに相原は後ろを向いていた
え!?やばくね??
「莉衣!!危ないっ!!」
ソフト部のやつが叫んでいたけどもう遅かった
「……痛ったい…………」
俺コントロールよすぎじゃね
ってかヤバいよ
俺ってなにしてんだろ……
「あれ??相原めっちゃ痛がってるけどなにしたんだ??」
俺のキャッチボールの相手の拓也が俺の近くに来て不思議そうにしていた
「村瀬!!おまえだろ??俺見てたよ」
どうやら和田にはバレてたらしい
「手が滑った」
わざとじゃないとはいえないよな
「まじかよ!!おまえ行ってこいよ!!
一応コールドもってけ」
あいつけがでもしてたらどうしよう
やっぱり行ったほう良いじゃん
「でもさ、相原と話すきっかけ出来たじゃん」
そっか!! でもやっぱり無理だ