青空の下





その裏の攻撃はランナーがないまま2アウト


そして打席には

『三番 ピッチャー 村瀬くん』


今日は3番に入った村瀬が打席にたった


「村瀬じゃん!!

あ、莉衣声かけてあげたら??」


「嫌だよ(笑)

それにここから声かけたらまわりから変な目で見られるよ」


ここは工業側だからね


────────────カキーン


球場に響いた鋭い音


でも村瀬の打球はセカンドのグローブに吸い込まれた


あたりはよかったけどセカンドライナーだった


「なんか複雑じゃない??

あたしたちは別に工業にかってほしい訳じゃない

ただ柳にがんばってほしいだけだからさ」


たしかに(笑)村瀬とは気まずいけど別に負けてほしい訳じゃない


あっという間に3アウト


また工業の攻撃が始まる


なんか反対側からうちの高校のベンチを見るなんて不思議な感じだ



今日のうちの高校の雰囲気はちょっとピリピリしてるみたい


いつもはもっとみんなギャーギャー騒いでるのに