「ねえ、翔也?」

抱きしめてもらって2.3.分たった。

「ん?」

「私、翔也に事務所に入ってほしい。」

これが今、私自身が思った気持ちだった。

「そっか…美羽がそう言ってくれて
 正直、めっちゃうれしい。
 ちょっと芸能界に憧れた時期もあってさ。」

そうだったんだ…