「魁!!」 突然、後ろから肩を叩かれて我に返る。 授業終了直後の騒がしい教室の中で必死に最近友達になった綾が叫んでいた。 あたしに困った顔をする綾に苦笑いを返しながら、てきぱきと片付けをした。 「ごめん、行こっか。」 「また魁、上の空になってたよ?」 みんなが遠ざけていたあたしに、躊躇なく近寄ってきた綾は、あたしに新しい世界と今までになかったものをくれた。 それもこれも綾だけのおかげぢゃない。 全部全部、深雪がいたから見れた世界。 深雪が見せて、くれたもの。