大和が家を出て、みんなを見送ってくれて大和の家を背にした時に、私は言った。 「大和!」 名前を呼ぶと振り返る大和に問いかける。 「でも、本当に傷ついたのは大和だけじゃないでしょう?」 気づくと、私は大和に向かってそう叫んでいた。 大和は目を大きく見開いて、凄く驚いた様子だった。