「杏ってのは、俺の親父の姉貴の子供。んで、俺の2コ下なんだけどよ。ゲーセンに行きたいって聞かなくて、それでたまたま行っただけだと思う」 私は大和の話を聞いている間ぽかーんとしていた。 彼女じゃないというほっとした気持ちがこみ上げて来た。 「麻由…。何で泣いてんだよ…」