「そんなこと、絶対ないわ」


「・・・え?」


「敦紀先生が見ていたあの子。

あの子にだけ…

とっても優しい眼差しで、

敦紀先生の愛が、

あの子を包み込んでた」


「・・・」


「私は、

敦紀先生の手術で、

完璧な私になる。

あの子になんて、負けないから」


「エ、ちょっと、赤城さん?!」

・・・

やっぱり、

オレの言葉など、

耳に入っていないようだった。

・・・

彼女の言っていた

『完璧な私』とは・・・

明日の手術内容は、

豊胸手術・・・

その手術は、

もしや・・・?