それからは、

その話じゃなく、

違う話で盛り上がった。

・・・

「今日はありがとうございました」

私は頭を下げた。

・・・

「イヤ、こちらこそ…

千波ちゃんの内面まで聞いてしまって、

良かったのかなって、

悪くなかったかなって、少し心配」

敦紀さんは、そう言って苦笑い。

・・・

「全然、いろいろ聞いてくれて、

良かったと思うし、

むしろ、敦紀さんの背中の事まで、

聞いてしまって、尚且つ、

見せてもらって、

私の方が悪かったかなって言うか」

・・・

私の言葉に敦紀さんが微笑んだ。

「お互い暴露話だし、

謝りあってたら、きりがないよ?」


「ふふ、そうですね。

あ、じゃあ、私はこの辺で」

行こうとして、

手を掴まれた。