「千波、女は胸じゃないよ?」

・・・

胸の大きいお姉ちゃんに言われても、

説得力ゼロ。

・・・

私は涙目で、

お姉ちゃんを睨む。

・・・

「確かに男は大きい胸が好きよ」

「そうでしょう?」

「でもね?

中には小さい胸が好きだって言う、

奇特な人もいるわよ」

・・・

慰めにもならない。

「もういい・・・

私は男なんか、好きにならない」


・・・

もう投げやりだ。

「千波・・」

・・・

お姉ちゃんはため息をつきながら、

部屋を出ていった。

・・・

ベッドに寝転がり、

天井を見上げる。